2025大阪関西万博ぼっちレポ18 ドイツと中国とバーレーン
来訪7回目
この日、私は事前予約全滅のため予約なしの丸腰だった。
ポジティブに考えれば予約がないということは時間を気にせずにノリで並べる。
ついに挑戦するときが来たんだ。
そう。ドイツである。
ドイツ館といえばいつ見に行っても待機規制されていてどれぐらい待てばいいのか検討もつかないパビリオンだった。
環境先進国のドイツの展示に大きな期待があったので、何度もパビリオンを覗きに行っては規制で諦めてきた。
そんな日々と決別するぞ!!
11時半ごろ東ゲートから入場してドイツ館に向かう。
いつも通り待機規制されていた。
今日の私はここで諦めない。
リング下近くのベンチに座り込み、開放されるタイミングを粛々と待つ。
周りにも同じようにドイツ開放待ちの人が多かった。
動かざること山のごとし。
待つ。
私が待機列待機を始めて30分ぐらい経ったころ、入り口にいるスタッフのお姉さんが待機列の開放宣言した。
日傘を差したおじさんおばさん(自身含む)がどっとなだれ込む。
待機列のスペースはあっという間に人で埋まり、気付いたら再び入口が封鎖されていた。
やった。
待機列に入れたんだ。
まだパビリオンに入っていないのにテンションが上がる。
並んでいるとドイツ館に併設されたステージから楽し気な音楽が聞こえる。
そのステージの近くではソーセージとビールが販売されていた。
最高の景色かよ。
パビリオンを出たら絶対買うんだ。
最高潮の気分でドイツ館へ足を踏み入れた。
マスコット型の音声ガイドをひとりずつ手渡される。
丸っこくて光るカワイイそのマスコットはサーキュラーちゃんというらしい。
サーキュラーちゃんを耳に近付けると、何かしゃべっている。
声もかわいい。
館内の壁にサーキュラーちゃんのセンサーポイントがいくつかあり、サーキュラーちゃんを近づけると展示の説明をしゃべりだすらしい。
こうやってサーキュラーちゃんのお話を聞きながら進んでくパビリオンなんだけどひとつ想定外なことが起こった。
サーキュラーちゃんのお話がめちゃくちゃ長い。
驚きの長尺で説明してくる。
校長先生のお話かな?
館内のスロープには立ち止まっている人がたくさんいて、みんなサーキュラーちゃんのお話がなかなか終わらなくて進むに進めないかんじになっていた。
サーキュラーちゃんポイント自体も数えきれないぐらい頻繁にある。
多い。
サーキュラーちゃんの説明がまだ半分も済んでいないのにもう次のセンサーがやってくる。
せっかくだしサーキュラーちゃんのお話をしっかり聞きたいと思った。
環境先進国ドイツの取り組み、ぜひ学びたいと思っていた。
その結果、私の頭の中にはなにも残らなかった。
時間をかけてサーキュラーちゃんのお話をしっかり聞いたはずなんだけど…なんか頭に入ってそのまま抜けて行ってしまった。
たぶんちゃんと聞こうとしすぎて展示をよく見れてなかったり記憶できてなかったんだと思う。
あと、たまにサーキュラーちゃんがぼくのこと振ってみてとか頭を叩いてみてとかフーっと息を吹きかけてみてとか話しかけてくるのが、ガチで言ってるのかボケなのかわからなかった。
なんかごめん…私この子と仲良くなれそうにない…。
後半で壁に設置されたタブレットでオリジナルサーキュラーちゃんをデザインすることができるようになっていたのでやってみた。
完成したら、シアターの大きな円形スクリーンに映し出されるらしい。
あまりオシャレな感じにはできなかったけどなんとか自分なりにサーキュラーちゃんをデザインし終えて、
後ろに並んでいた子どもにタブレットを譲って自分のサーキュラーちゃんが画面に現れるのを待った。
いくら待っても私のサーキュラーちゃんは現れなかった。
作成したサーキュラーちゃんをスマホにダウンロードできるQRコードはリンク先が404Not Foundになっていた。
私のサーキュラーちゃんは…幻だったん…?
最後に体験展示スペースもあり、まあなんかいろいろあったけど私は覗き込むだけで済ませた。
体験展示ひとつひとつに説明やメッセージ性があるようだったが、どれもこれもわたしはかみ砕いて理解することができなかった。
落ち着いてゆっくり読めたらよかったんだけど、人も多くて集中できなかったからかな…ガヤガヤしてるところで新聞読んでも目が滑るあの感じ。
内容も難しかったしね…。
そんなサーキュラーちゃんとの旅は残念ながらあまり頭には残らなかったんだけど、
サーキュラーちゃんとお別れしたあとのドイツ館のお庭がとても素敵だった。
色とりどりのお花が植えられて、ドイツのいくつかの都市を映像や音楽で紹介する屋外展示。
そうそう。
これぐらいの情報量がちょうどいいんだよ。
真昼間で死ぬほど暑かったせいか人もまばらで、日傘を差しながらお花を眺めたり展示を見たり癒し空間でした。
いやーこのお庭よかったな。さすがに暑すぎたので夕方あたりでもう一度行きたいな。
お庭を堪能して階段を降りると、待機列でみたステージに戻ってきた。
スマホ参加型のクイズ大会がこれから始まるらしい。
ソーセージとビールの列に並びながら、私もクイズに参加してみる。
クイズ大会に優勝するとサーキュラーちゃんの非売品ステッカーがもらえるらしい。
最初の1問だけ参加したけど、思ったよりもすぐにソーセージとビールが買えたので食べながらステージを眺めるだけになった。
ただステージ前に並んだベンチは一部パラソルが設置されていたものの多くが直射日光を地獄のように浴びることになった。
ここでスマホ出したら爆発すんじゃね?ってレベルの暑さの中でソーセージとビールを楽しみました。おいしかったです。
ちょうどビールを飲み終わるころクイズ大会が終わり、このままサーキュラーちゃんとのグリーティングがあるとのことだった。
スタッフさんが写真を撮ってくれるのでぼっちでも大丈夫らしい。
暑さのせいかあまり人も多くなかったのですぐに写真を撮ってもらえた。
ステージにはサーキュラーちゃんと、おそらくドイツに縁のある日替わりキャラクターとしてサッカーの長谷部選手のキャラクター(というか被り物をした人)がいて、ふたりの間に入って撮影してもらう感じ。
この長谷部選手の人がまるで俺が主役と言わんばかりにハイタッチしてきたり、馴れ馴れしく超フレンドリーにいきなり肩組んできたり、おもろーって感じで写真をとったら
私と長谷部選手の人の距離がめっちゃ近くて肝心のサーキュラーちゃんがちょっと離れてハブられてるようになっちゃってた。
いや長谷部選手じゃなくてサーキュラーちゃんと撮りたくて来たんだが!!
サーキュラーちゃんより目立たんでもろて!!
そんな写真が結果的に一番おもろくて記憶に残るドイツ館の思い出になりました!
長谷部選手の人、サーキュラーちゃん、写真撮ってくれたスタッフさん、暑い中ありがとうございました。
ビールでほろ酔いになりながら次に向かったのは中国館。
すぐ入れそうなところがあれば適当に入りたかったけどどこも混雑していたのでずっと気になっていたところを狙う。
並び始めたときは2時間待ちと言われたけど1時間ちょいで入れた。
入口ではパンダのイラストが描かれた栞と、中国っぽい絵が描かれた団扇をもらう。
どちらもQRコードが書かれていて、スマホで展示物の音声ガイドが聞けるらしい。
中国館は広々としていて意外とシックで落ち着いた雰囲気だった。
勝手ながら派手な展示を披露しそうなイメージだったけど、美しい光の漢字が壁を滝のように落ち、床を川のように流れる演出のエントランスは洗練された美しさ。
いくつもの貴重そうな文化財がタッチパネル式の最新展示ケースに入っていくつも並んでいて、未来の博物館ってかんじでわくわくする。
中にはかなり大きく迫力のある青銅器もあり、もうきっと日本で見れることはなさそうな展示だった。
中国の歴史は不勉強ではありますが、青銅器に刻まれた繊細な模様が、日本の歴史に通じるものを思わせるね。
先日行った日本国宝展でもこんな感じの模様見た気がする。
他にも中国の歴史や文化、観光地にパンダなど、日本人の好みに合わせた中国をたっぷりと楽しめる展示だった。
中国には大きな国立公園がいくつかあり、そこではジャイアントパンダやユキヒョウといった希少な野生動物たちが生息している。
オオヤマネコは前日に京都市動物園でロキくんを見たところだったので、中国にはあのロキくんの野生バージョンがいるのか…中国ってでっかいな…と思わずにはいられない。
この前はロキくんが珍しく起きているところを見れたんだよね。かわいかった。(脱線)
パビリオン終盤には月の土壌なるものが展示されていて、ここはさすがに人だかりになっていた。
一目みようと隙間から一瞬のぞき込んだけど、月の土、めっちゃ黒い。
砂鉄みたい。
そこらの道端にある砂とは成分全然ちがうっぽい。
土って微生物とか分解された植物とか水分とかあるから、月の土って何でできてんの?ってかんじ。
そんな感じで中国パビリオン、とても満喫できました。
買ってはないけどショップにたくさんパンダグッズ売っててかわいかったなー。
しかしだな。
ちょっと一個言いたいんだけど。
パビリオンは素敵だった。
ただ客のマナーが最悪だった。
たぶん中国人も日本人も含めて。
私が行ったタイミングがたまたまそうだったのかもしれないけど、もうそれだけが残念だった。
動物園より騒がしいパビリオンでした。
ドイツ館・中国館と内容の濃いパビリオンをはしごしたおかげですでに夕方になっていた。
疲れたし少し休憩したら帰ろうかなーでも今日2ヶ所しか行けてないしなーと思いながらベンチで休んでいると、バーレーンのパビリオンの待機列が日陰になっていることに気付く。
日陰なら並ぼうかなーと雑な理由で最後にバーレーンパビリオンを訪れる。
バーレーン。
中東のペルシャ湾に浮かぶ島国らしい。
島国らしく、海と関係の深い船をイメージしたパビリオン。
展示はお触りOKのものが多く、ナツメヤシで作られたボートや太鼓、船で使われるような太いロープ、銀装飾が施された工芸品のようなもの、
これ本当に触っていいんですか?というようなものもあった。太っ腹である。
船に関するものが多かったかな。見てもよくわからないパーツもあり、よくわからないまま触りまくった。
中でも香りを体験できる展示では、アルミニウムなどの鉱物や石油、真珠などいろいろな素材の香りをフラスコで嗅ぐことができるようになっていた。
香りの展示なんてオシャレ。初めての体験で楽しめました。
あと石油やガソリン、ハイオクなどが瓶に詰められていて色の違いを見るのも、名前は知ってるけど見たことはなかったのでおもしろかったなー。
あとバーレーンは真珠の漁が昔からあるようで、このあたりはカタールで紹介されてたのと似てるね。
ペルシャ湾のご近所だもんね。
出口にはカフェがあり、気にはなったけどもう疲れて帰りたくなってきていたのでそのまま退出しました。
夏の万博、まじで体力勝負だな。
今回は事前予約も当日予約も取れず3つしかパビリオン周れなかったけど
次週はオランダ館の7日前予約を確保できたのでもう少し入りたいと思います。
基本情報
開催期間
2025年4月13日(日)〜2025年10月13日(月)
開催場所
大阪府大阪市此花区夢洲(ゆめしま)
アクセス
- 電車:Osaka Metro中央線「夢洲駅」…東口ゲート
- シャトルバス:各主要駅から運行(梅田・難波など)…西口ゲート
- 自家用車:パーク&ライド方式を採用(障がい者の方は東口ゲートに駐車場あり)
開場時間
9:00〜22:00(パビリオンによって異なる可能性あり)
チケット情報
- 一日券:大人 7,500円
- 平日券:大人 6,000円
- 夜間券:大人 3,700円
- 通期パス:大人 30,000円
- 夏パス:大人 12,000円 ※子どもや障がい者、団体の割引あり
会場の広さ
約155ヘクタール(東京ドーム約33個分)