大事な人にほど勧めないという偏見
龍が如くシリーズのキャバ嬢はみんな可愛くていい子で大好きなんですけど
リアルガチなキャバ嬢ってどんな子なんだろう。
トーク力いるし容姿もいるし営業力いるし大変そうだしすごいよね。
元ナンバー1キャバ嬢でのしあがったタレントさんとかもかっこいいなって思う。
わたしもちょっと夜への憧れと小遣いほしさに田舎のラウンジで働いたことあるけど、もう全然続かなかった。
まずシステムがよくわからなくて、というかろくに説明されなくて、
とりあえずママに言われた席について、お酒いただきますして、話して、
お酒ごちそうさまでしたして、またママに言われた席に移動の繰り返し。
あとお客さんがタバコだしたら火をつけて、あとグラスが濡れてたら拭いて。ぐらい。言われたの。
言われた通りにやってたけど、自分が飲む酒にお客さんがいくら払ってるのかわからんし
酔っ払いに普通に触られるし、ママもめっちゃ触られてるし
他の女の子もキャラ濃くてなじめなくて全然店行きたくなくなって3回ぐらい出勤してすぐ辞めた。てか飛んだ。
まあそんなわたしの浅すぎるペラペラ体験談はいいとして、
ちゃんとしたキャバクラは多分お触りとかちゃんとダメってなってるだろうし
ちゃんと教育とかされるんだろうけど、
たとえば自分の娘が、キャバ嬢になろうとしたら応援できるかな。
いやわたし娘おらんけども。
独身だけども。たとえばの話ですよ。
全然応援するって人もいるよね。
キャバ嬢になって若くて綺麗なうちにがんがん稼いで、その資金をもとに夢を叶える。
うんすごく素敵だと思う。
実際そういう成功者もいるだろうし、カッコいいと思う。
思うんだけど、ウーン、わたし応援できるかなあ…。
なんでだろう。
全然見下してるわけじゃない。
本当にすごいと思ってる。
一度はやってみたいと思ってやってみて、わたしにはできなかったことだし。
そう思ってはいるのに、わたしはどこか偏見があるんだろう。
娘が水商売の仕事に就くことの何がイヤなのか。
お酒を飲む仕事はまず健康的に心配。
うんそれはある。
水商売じゃなくても、危険な仕事はやっぱり大事な人にはしてほしくない。
どれだけ社会福祉だとしても、どれだけ立派な仕事だとしても、それが愛ってやつでしょう。
ごめん独身やし知らんけど。
てかそれ言い出したら社会で働くってだいたい全部ね、健康を害するから。(暴論)
あと金銭感覚がバグるってよく聞くじゃん。
一度高価なものに慣れると生活水準を下げれなくなるって。
そうなのかな。
高価なものに慣れたことなんて一度もないからごめんまた知らんけどの世界だけども。
水商売は名前の通り、収入が水のように流動的。
一度大金を稼ぐことができても、コンスタントに稼ぎ続けることができるとは限らない。
芸能人とかもそうだけど。
華やかな生活が傾いたときの不安に、精神的に耐えられるかっていう。
プロフェッショナルをめざすにはメンタルのスペックも求められるよね。
あとそうだな、やっぱり危ないんじゃないのっていうイメージがどうしてもあるよね。
触られる。手をあげられる。付きまとわれる。トラブルに巻き込まれる。
そうならないように対策しているお店はもちろんあるだろうけど、
やっぱり酔っ払いってこわいからな。
思考がわからないから。ほんと。腕力でかなわないからへたに抵抗もできない。
高い金払っていることを言い訳に、身勝手なことを要求されることもあるんじゃないのって。
そういうのも含めて過酷そうだと思う。
職業に貴賤はない。
水商売だって、人に笑顔を与える社会貢献的なお仕事。
数ある接客業のひとつとして、認められていくべきだと思う。
だけどこの偏見を打ち破るためには、業界のダーティーな部分にメスを入れる必要はあるかな。
酒飲みすぎて倒れましたとか、病んでODしましたとか、客にしつこく絡まれましたとか
そういうのが本当になくなれば、きっと娘がキャバ嬢になりたいと言った時も、
ほなてっぺん狙ってがんばってき!って励ませるとおもう。
まあ娘おりませんけども。