ラッコに1分会いたくて片道3時間 タイパの概念飛ぶ
私、ゴリラが大好きなんですけども、
ゴリラに続いて最近気になって仕方がないアニマル。
ラッコ。
ラッコ沼への招待状
こちらの本を読んでから、ラッコに会いたくて会いたくて仕方ないんです。
現在日本でラッコに会えるのは三重県の鳥羽水族館のみ。
メイちゃんとキラちゃんという2頭のメスのラッコさんが過ごしています。
日本で飼育されているラッコはこの2頭のみとなり、
鳥羽水族館では安全に観覧できるよう、観覧時間を1分間と制限しているそう。
もう…めちゃくちゃありがとう…ってかんじです。
たった1分と思うけど、でも貴重な観覧スペースの最前列で堪能できるなんて
もう本当にありがたいことです。
動物園でもそうだけど、よく見える場所はお子さんが優先と思っていますので、
わたしのような単身乗り込みオバちゃんは後ろの方からじっとり見つめるのがデフォ。
めっちゃニヤニヤしながらな。ごめんな。キモくて。
でも鳥羽水族館のラッコプールは、わたしのような大人も子どもと並んでラッコを楽しんでいいんですね…?
もう来月絶対とばすい行くって決めたんですけど、
さらにこのラッコプール、なんと固定カメラで24時間YouTubeでライブ配信されています。
ありがたすぎて涙でる。
メイちゃんとキラちゃんが楽しそうに泳いでいたり、眠っていたり、飼育員さんと遊んだり、ごはんをもらっている様子が
いつでも見ることができます。
しかもこのライブ配信、ラッコ担当のベテラン飼育員さんが
勤務時間以外でもラッコの様子を確認したいからと始まったものらしい。
ラッコのプロ飼育員さんの見守りカメラを、こんな無料で一般公開しちゃっていいんですか。
飼育員さんとの遊びの時間とか本当にかわいいんですよ。
短い前足でおもちゃをつかんで飼育員さんに渡したり、
小さいパイロンを抱いてくるくる回ったり
飼育員さんとハイタッチしたりよちよち歩いたり
カワイイが爆発している。
ゴリラとはまた違う魅力が。
本ではこの飼育員さんのインタビューが掲載されていたんだけど、
なんだか読んでて涙がでました。
ラッコに限ったことではないけれど、デリケートな動物たちが安全に過ごせているのは、飼育員さんの優しさ、責任感、葛藤
すべての経験の賜物なんですよね。
それに動物の多くは人間よりも寿命が短いから、
ベテラン飼育員さんは愛情を持ってお世話をした動物と死別することもある。
そのつらさはきっと飼育員さんにしかわからない。
ペットを亡くすこととはまた違うしね。
見送ることも避けては通れないとわかっていても、後悔や寂しさで苦しくなることもあるだろう。
ラッコと飼育員さんの楽しそうなやりとりを見ていると、この時間が長く続いてほしいと願わずにはいられない。
ラッコもゴリラもそうだけど、野生の個体数がとても少なくなっていて
現状日本の動物園や水族館といった飼育施設へ海外から輸入することも難しくなった。
とばすいにいる2頭のラッコはどちらもメスで繁殖もできないので
メイちゃん、キラちゃんがいなくなってしまうと日本でラッコを見られなくなります。
野生で生活することが動物にとって最善なのかもしれない。
動物園や水族館なんて、無くなってもいいのかもしれない。
けれどわたしたちは動物から学ぶことがたくさんあるし、
これまで野生動物の住処を荒らしてきた責任がある。
人間は一度手を加えた以上、守り続けるべきだし、
そのための動物の種の保存・研究は今後も続けられるべきだろう。
少なくとも、将来的にラッコの飼育が終了するであろう日本では
ラッコを扱うプロは、今の飼育員さんがきっと最後になるだろうね。
日本でできる研究は北海道で見られる野生のラッコの観測ぐらいかな。
知る機会がなければ、守るための活動も始まらない。
ラッコの展示を行う最後の施設となったとばすいさんの
知ってもらうための活動、守るための活動を勉強させてもらいに行きたいと思います。