村上春樹は解明されない、そういうこと。
あまり悩まない人っているじゃないですか。
迷うことがあっても、わりと早い段階で結論を出せるような人。
そもそも迷う余地のないような行動を無意識に、あるいは意識的にとってしまう。
ららぽーとに行くなら前日にフロアマップを見て、立ち寄るショップと最適な道順を決めるし、
ネットショッピングは楽天お買い物マラソンがある毎月5日と決めて日用品のストックを管理するし、
服は持ちすぎないように、1着買ったら1着捨てることにする。
まあ、全部私なんですけど。
今やりたいことはこれ、将来的に考えてこれをやるべき、とか。
衝動的に決めるわけではなく、できる限りの情報収集と効率、計画、自分の性格などを鑑みて、
よし、これでいこう、とベターな着地点を決めるわけ。
そしてその決断に自信をもっているし、基本的にその後の変更はない。
想定外のことが起きても意外と焦らない。すべてが計画通りにいかないことも織り込み済みって感じ。
昔読んだ本で、ネガティブ・ケイバピリティっていう言葉を知ったんだけど、
「すぐに答えを求めず、不確実な状態に耐える力」のことなのね。
これね、わたしめっちゃ低いなって。
もうわたしを否定するために生まれた言葉なんじゃないかってぐらい。
出会い頭にビンタされたみたいな。
貴様の理論 すべてを否定する、って。
ハンターハンターでそんなセリフあったなって。
そのぐらい衝撃。
効率の悪いことにはイライラするし、
計画性のない提案は拒否するし、
いつまでも悩んで行動できない人には檄を飛ばしたくなる。
世の中には答えや理由のないことがたくさんある、ということを単純明快に理解したつもりでいる。
自分の決断はひとりよがりだと思うことにした。
一度決めたことを変えたくないのは、後で後悔しないための防衛意識だったなと。
いるものいらないもの、好きなものきらいなもの、正しいこと間違ってること。
曖昧を耐えながら生きるのはほとんどストレスに近い。
わたしはこれが好き、それはおかしいと思うからやらない、とか
スッキリと生きることは時にスマートで、時に怠慢だった。
ネガティブ・ケイパビリティという言葉に出会ってから
モヤモヤをスッキリさせないように気を付けるようになったな。
だけど抱え続けていると他になにもできなくなってしまうから、
うーんそうね、クローゼットに置いておこうかな。
わたしがひとり相撲をはじめたら、クローゼットの中からバンバンと扉を叩いてほしい。