規律だけじゃ人はまとまらない

集団にはルールが必要だと思う。
学校には校則があるし、会社には就業規則があるし、
ご近所には自治会規約がある。
多くの人が利用する道路には交通ルールがあるし、公共の施設には利用のルールがある。

多様性といっても、個々がワガママ通していたら集団は崩壊してしまうから、
規則はね、集団に所属するなら必要なんです。

でも規則って、つくるだけじゃだめだと思う。
守らないひとがでてくるから。
ルールを守るひとと守らない人がラベリングされて、集団に亀裂が生まれる。
だから規則を作るなら、同時にそれを監視する機関と、
そして違反者へのペナルティをつくらなければいけないと思う。
じゃないと意味がない。
ただ亀裂を作るだけ。

たとえば学校だったら、校則違反は先生がチェックするし、違反した生徒には指導が入る。
会社だったら、就業規則に違反は上司が注意するでしょう。
でもこれがさ、先生や上司が見て見ぬふりをしてしまうとだめだと思うの。
どんなに小さいことでも。
生徒対先生が1対1だったり、部下対上司が1対1ならかまわないけど、集団だから。
他にルールを守っている人がいる以上、ルールをつくる側は取り締まる責任があると思う。

わたしの会社には髪の明るさに関する就業規則が少し前にできたんだけど、
髪の明るさは何番以下、みたいなやつ、いままで特になかったのに急にできた。
社員の中ではブーイング続出ですよそれはもう。
ただでさえ離職率高いくせに時代に逆行して、なに?若手いらないの?ってかんじで。
で、思った通り反発した若い社員は辞めてしまった。
いまどきそんなこというカビ生えた会社無理です、仕事はオシャレしちゃだめなんですか、って。
ごもっともです。ほんとカビ生えてるよね。営業戦略もほぼ根性論だし。まあそれは置いておいて。
そうやって会社を去ってしまう人もいれば、就業規則なんて気にせず派手髪のままの人もいるのね。
そういう人は、直属の上司が緩いうえに、もっと上層の管理者とはあまり関わらない部署だから。
誰からも注意されることなく、変わらないオシャレな髪で仕事している。

この理不尽について、派手髪のままの人を悪いとは思わない。
監視もなく適切なペナルティもない機能不全のルールがでしゃばっていることが問題だと思う。
ルール違反をきらうまじめな人は離れ、ルールの必要性を感じない人は無視をする。
そして、この道理に合わない現状に不信感をもつわたしのような人間もいる。
こうやって集団の秩序は綻びていくのかと思わずにはいられないよね。

だから、「集団にはルールが必要だ」と最初に言ったけど、
ルールを守らせることを義務としたいなら、管理する責任を忘れることなかれ、っていう話。

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