雲は人間を知らないしたぶん知りたくもない

なんか街に疲れたな。
自然に触れたいな。
なんて思うことあるよね。
公園じゃちょっと物足りない。
休日に実際に山や海に足を運ぶのもいいね。
でも雨降ったり寒かったりしたらさ、ちょっと、あ、一旦やめとくかってなっちゃわない?
そんな怠慢な人間にぴったりな自然を見つけました。
内緒ですよ。

空です。sky。

知ってた?
まじいつでもどこでも見られるところにあった。
しかも超壮大。
たぶん一番でかい。
しかも毎日どころか毎時間変化する。
飽きない。

私たちが地上で目にする植物や動物、山や海さえも多かれ少なかれ人間のコントロールが及んでいると思うんだよね。
でも空が見せる雲と光が描くデザインを人間はコントロールできない。
ただ地上から眺めるしかできない。
雲の大きさを想像して、空の先を想像して、太陽が色づける前の色を想像する。

とはいえ、最近の科学では雲の不思議も解明されてきた。
たとえば空に浮かぶ入道雲は厚さ10kmを超えることもある。
10kmってどう?大きい?意外と小さい?
入道雲の底からてっぺんまで、歩いて2時間ぐらい。
まあしんどいけど、いけんこともないなって感じ。
自転車なら全然いけるわって距離感。
入道雲の底は、だいたい地上1kmぐらい。
あら、入り口は意外と近いよね。
けど入道雲の底が頭上にあるときは真っ暗い雲が雨を降らしているんだよね。
真下から見たら黒い雲も、離れてみると白く見える。視点を変えればって感じだね。

でもってそんなもんが空に浮いてる。
なんでって、なんか、気流に押し上げられて浮いてるっぽい。
すごいなーって思うじゃん。
すごいなんてもんじゃないから。
入道雲の重さ、10万t。
10万tって、10億kg。
やばすぎ。
そんなもの浮かせてる気流やばすぎ。
厳密にいうと、雲は綿みたいに固体じゃなくて細かい水分があつまっているだけなので、
浮いてるというかは漂ってる水分の集まりが上昇気流に支えられてるって感じ?
で、支えきれなくなった水分が雨になって地上に落ちてくる感じ?
まあなんにしても10万tの水分が頭の上にあるって、こわ。
ちなみに海の水は約1.4垓t。14,000,000,000,000,000,000トン。
もうめちゃくちゃ。

雲のかたちもいろいろ。
入道雲みたいな悠大な雲の峰もあれば、なんか毛みたいなほっそい雲もある。
くっきりした輪郭でもくもくしてる子もいるし、ほわ~って溶けかけてるような子もいる。
地上からはわからないけど、みんなそれぞれ空のいろんな高さにいるらしい。
毛みたいなすじ雲は上層でできるし、ほわっとしたわた雲は低層に浮かんでる。
高いところの雲は水分というより氷の粒で、落下するときに風に流されてシュッッて感じの雲になるんだって。
空の奥行きを感じるね。

とはいえ人間がたたき出した計算上の数値はあるけど
だれもそれを確かめることはできない。
飛行機で空を飛べるようになっても、人間は空から雲を消すことも増やすこともできない。
飛行機だって、空のご機嫌を伺いながらじゃないと飛べない。
人間は自然に不自由だ。
なんでも知りたがりな私たちは、自然が与えてくれる不自由をもって想像する。
わからないことを考える。
そうやって人間は歴史を作ってきたのかな、なんちゃって。

疲れたときとか、悩んだときとか、しんどいときに
ぼーっと空を眺めてさ、
雲きれいだなあって感じて
地球が生まれたときの雲ってどんなだったのかなあって妄想してみたり
今見える雲がどこかで雨になって降ってきて、川になったり海になったり田んぼに降り注いで
私の生活とどこかで繋がるかもしれないなあなんて思いを馳せてみたり。
そんなリフレッシュもよきじゃない?

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